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Sunday, September 12, 2004

井戸茶碗

前回記事のローズマリー酒、時間を経て更に色も香りも濃厚になっています。
まさかこれほど手軽に短時間で成果が出るとは、思ってもみなかったことです。
かくも上首尾だと、他のハーブも漬け込んでみたくなります。
特に今後の寒くなる季節を見越して、風邪や冷え性に効果があるカモミールや、喉に薬効のあるマロウフラワーを仕込むと良さそう。マロウフラワーは色も綺麗ですからね。
何種類も作って、ブレンドとテイスティングに凝ると凄く楽しめるのではないでしょうか。民話に登場する魔法使いの秘薬も、こんな感じだったのかもしれません。

でも、お酒であることに変わりはないわけで、飲用に際しては充分な注意と自制が求められるところでしょう。


さて今回は、最近買った茶碗の話を…。

以前から飯茶碗と茶漬け碗とを兼用できるものが欲しいと思って、折ある毎に探していたのです。
そして、先月末に信楽を訪れた際、意に適った一品を漸く見出すことが出来ました。
ido.JPG

ぱっと見た印象は非常に地味なのですが、厚手の造りで手に馴染むところがまず気に入りました。勿論、先述の条件も満たしています。
じっくり眺めていると、質朴でありながら意外に奥行きがあって見飽きません。高めに造られた高台、全体に井戸茶碗を思わせる形と相まって、年代を経た雑器に通じる魅力を感じます。
さすがに茶器として用いるには、存在感を欠くところがあるかもしれませんが…。
ともあれ、価格も1500円程度だったので、躊躇わずに購入しました。
素人見立てとは言え、これと見込んで購入しただけのことはあって、実際の使い心地は大変よろしいです。
大事にしたいと思います(^-^)


それにしても、古陶が纏う言い知れぬ風格、あれはどこから生まれるのでしょう。この茶碗も土中に300年ばかり埋めると、何か重みのようなものが加わるのでしょうか?
それは、ちょっと有りそうもないことに思われます。


余談なのですが、信楽に限らず名陶の里を訪れると、『買い時』を見極めるのが非常に難しいですね。
『この店のこの碗はなかなか素敵だけど、他の店にはもっと気に入るのがありそうだ』などと先送りを続けているうちに、結局機を逸したまま何も買わずに終わった、ということが往々にして起こりがちです。
わたくしはまさにその典型と言える性分なのですが、今回の茶碗に関しては非常にうまく折り合いが付きました。
たまには、こういうこともないとね…(^^;
 
 

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Comments

こんにちは。
とても素敵なサイトで、びっくりしました。
よいお茶碗ですね。・・・陶磁器との出会いは人との出会いに似ていると、最近富に思います。
長く大事にされれば、古陶とまでは行かなくとも、深みのあるお茶碗になられることでしょう。
また、ゆっくり全部読ませていただきますね。

Posted by: satoru | Monday, September 13, 2004 at 03:25 PM

satoruさん、こんにちは。
ご来訪と嬉しいコメント、誠にありがとうございます。

実は茶碗の写真、少々色調や陰翳をいじってあるのです。ピンボケの補正のみに止めるつもりだったのですが…。
ただ、こうしてアップロードしてみると、わたくしの心象に在る茶碗の姿に近づけることが出来たかな、と思っています。身の回りのちょっとした物品でも、写真で思った通りの姿を伝達することは難しいものです。

陶磁器というものは、造った人の心、使う人の心を映して『育つ』ようなところがありますね。この茶碗も、使い続けて高台の底がつるつるになった頃には、何か今とは違う趣になっているのかもしれません。それまで大切にしたいと思います。

>また、ゆっくり全部読ませていただきますね。

ありがとうございます。お読み頂いて、また何かありましたらコメントを下さると嬉しいです。
今後ともよろしくお願い致します。

Posted by: Tando | Monday, September 13, 2004 at 08:53 PM

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