« 探しています…。 | Main | 至高のベートーヴェン交響曲全集~J.クリップス »

Tuesday, July 05, 2005

京劇大典

またまた大変なCDを購入してしまいました。

かねてから壷天路さんの在庫を虎視眈々と狙っていたのです。その名も「京劇大典」(中国唱片上海公司出版)。
しかし、26枚組仕立てと非常に大部であることから、購入へと踏み切れずにいた次第…。かと言って、この在庫を逃したら入手の機会はもう無さそうです。
そんなもどかしい状態で、かれこれ一年近い月日が経過しました。

そうしている間に、このセットが在庫処分品リストへと入っているではありませんか。価格も大幅に引き下げられています。
値下げを待っていたようで、何だか大変イヤラシイ気がしますが、とうとう購入を決意しました。

発注後は早々にご発送頂いた上、京劇に関する書籍まで添えて頂き感慨無量です。ありがとうございました。
それにしてもまあ、26枚組ともなると大変なボリュームですね。一枚一枚開封するのも一苦労、まして聴くともなるとどれくらい時間がかかるものやら…。


それはさておき、京劇で往年の名優と言えば、誰の名が挙げられるでしょうか。

伝説的な梅蘭芳(1894-1961)を筆頭に、尚小雲(1899-1976)、荀慧生(1900-1968)、程硯秋(1904-1958)の「四大名旦」などは吹き込みや映像記録も盛んで、日本語の書籍でも目にすることが多い名です。この人達はいわゆる旦角(若い女性役)ですね。
わたくしの場合、その他には老生(中年・老年の男性役)の周信芳(1895-1975)くらいしか、録音の存在を意識してはいませんでした。更に以前の人々は、もはや歴史の彼方の存在に思われます。

しかし、この「京劇大典」に収録されている人々は、それどころの世代ではありません。
最古の録音で1908年、清朝末期の吹き込みです!
ジャケットに掲載された役者の写真も、辮髪だったりするんだもんなあ。
四大名旦、四小名旦は言うに及ばず、四大須生、後三傑(後三鼎甲)まで揃い踏みなのですから、とてつもない話です。孫菊仙や譚鑫培、陳徳霖といった名が見受けられます。光緒帝や西太后の御前で演じていた世代の人々ですよ?! すっげえ!

古い音源を含めて、復刻状態は想像以上に良好です。音質補正を加えすぎた感もありますが、鑑賞に差し支える程ではありません。でも、多分SP盤の原音はもっと良い音なのでしょうね。

…で、購入後の現状はと言うと、殆ど持て余している状態です(^^;
所作が全く見えない、音声だけの鑑賞ですから、価値を判断するにも相応の素養が求められるところでしょう。これは長期的な宿題にしたいと思います。
それでも、譚鑫培の風格、陳徳霖のか細い媚態の美は、無知なりに解るような気がするのです。

ともあれ、、個人的には持っているだけで意義深いと感じるセットです。今後何かと持ち出す便宜があるかも知れません。
 
 

|

« 探しています…。 | Main | 至高のベートーヴェン交響曲全集~J.クリップス »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 探しています…。 | Main | 至高のベートーヴェン交響曲全集~J.クリップス »