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Wednesday, October 05, 2005

レスピーギの自作自演が出ますよ

ああ、待った待った。もう、随分待った。
待ってる間に、人生観が変わってしまうぐらい長く、待たされた。

Pierianがまた良い仕事をやってくれた。
昨年末のテレサ・カレーニョ以来、実に10ヶ月以上の時が経過している。
その段階で企画自体は予告されていたのだが、今時にいたって漸く発売の運びとなった。

Alfredo Cassella/ Ottorino Respighi:The Composer as Pianist(PIERIAN 0024)

RESPIGHI: The Fountains of Rome (arr. by composer for 4 hands) (Ottorino Respighi and Alfredo Cassella, pianists)
Ancient Airs and Dances (Richard Singer, pianist)
DEBUSSY: Preludes: La terrasse des audiences du clair de line.
Feilles mortes
General Lavine-eccentric
GRANADOS: Zambra from Spanish Dances
ALBENIZ: Iberia: Evocation
SCARLATTI: Sonata in G
CASELLA: Preludio,Serenata and Berceuse from Inezie
Children's Pieces: Preludio, Valse diatonique, Canone, Bolero, Omaggio a Clementi, Siciliana, Giga Minuetto, Carillon, Berceuse, Galop and Finale (Alfredo Cassella, pianist)
CASELLA: Grazioso, Antigrazioso from Deux Contrastes (Carlo Zecchi, pianist)
RESPIGHI: Seven Songs
ANON: Two Italian Folksongs (Elsa Respighi, mezzo-soprano; Ottorino Respighi, pianist)

オットリーノ・レスピーギ(Ottorino Respighi,1879-1936)とアルフレード・カセッラ(Alfredo Cassella ,1883-1947)、二人の作曲家による自動演奏ピアノ音源が中心の企画盤。ウェイトはカセッラの方が大きいようだ。
レスピーギとカセッラの連弾は、上掲の「ローマの噴水」以外に「ローマの松」も残されていた筈(私の完全な記憶違いかも知れません。カセッラの録音記録には、『ローマの噴水』しか記載されていないので…)だが、どうやらこの復刻では漏れているようである。残念至極。

発売前の段階では、何よりレスピーギの自作自演を楽しみにしている。
この人は生年からすれば指揮者のトーマス・ビーチャムと同年輩だ。それに決して長命では無かったものの、1936年まで存命だったのだから、自作自演が録音されていても一向に不思議は無い。
しかしながら、これだけ纏まった紹介・復刻がなされるのは、CDでは恐らく初めてだと思われる。掉尾を飾るエルザ・レスピーギ(1894-1996,作曲家の妻)と共演の声楽作品の音源にせよ、私はこの企画で初めて知り得た。

レスピーギは管弦楽のレコード録音が本格的に行われるようになった1920年代後半になってからも、しばしば自作を指揮する機会を持ったと聞く。そのレパートリーには、勿論名高い「ローマ三部作」も含まれている。
それにも拘わらず、レスピーギ指揮による自作自演録音の存在は、現時点では確認していない。私が浅学なだけなのかもしれないけれど。

兎にも角にも、レスピーギの自作解釈に接する機会はこれが初めてなので、大きな期待を寄せている。もっとも、カセッラとの「ローマの噴水」は、以前にカセッラの演奏音源集成ボックスに含まれていたのだが、結局買い逃したままだ。
こうした形でのリリースは、真に喜ばしいことであると思う。

発売は10月25日とのこと、発送までにはもう少し時間がかかるかも知れないので、早速プレオーダーを入れておいた。
現物が手に入り次第、また記事に纏めたい。
 
 

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Comments

わあ!これはスゴイですね。ちょっと「CD購入予定リスト」に仲間入りさせなければ…。情報ありがとうございました。

Posted by: kawahara | Friday, October 07, 2005 at 02:27 AM

>kawaharaさま

つくづく、やっとこうして形にしてくれたか…という感じです。
オーケストラ演奏じゃないのは幾分残念ですが、ようやっとレスピーギの自作解釈に接することが叶う、その喜びの方が優っています。

文中では殆ど触れていませんが、ニーノ・ロータの師でもある、カセッラの演奏にも興味津々です(^^)

Posted by: Tando | Friday, October 07, 2005 at 09:36 PM

ご無沙汰してます。

手元の文献でレスピーギ自身による演奏を検索してみました。

「Catarogue of Recordings by Classical Pianists Volume1
(Pianists born to 1872)」

「The Orchestra on Record, 1896-1926」

いずれにも該当はありませんでした。

わけても前者の文献には自作伴奏も含まれており、レオンカヴァッロ、ジョルダーノやチレアなどが掲載されていますし、現に私もG&T・Fonotipiaで所蔵しています。

後者は旧吹込のみの集大成ですが、残念ながら....

ピアノロールの調査は「The Classical Reproducing Piano Roll」を入手する以外にないでしょう。本書に関しては
http://www.78rpm.net/
に紹介文があります。管理人殿には色々お世話になっています。

参考までに手元にある「The Archives of Sound」には不完全ながら自作自演ピアノロールのディスコ(ロール?)グラフィーが掲載されています。

Posted by: mr.hmv | Wednesday, October 19, 2005 at 06:20 PM

> mr.hmv さま

>レスピーギ自身による演奏

やっぱり、ピアノロールだけなのでしょうか…。

いつもながら懇切ななご教示を賜る都度に、ディスコグラフィの便宜性を痛感致します。
特に

>The Orchestra on Record, 1896-1926

は、この趣味、現状の嗜好を維持する上で、個人的に必携の書という気がします。Amazonで取り扱いがありますが…
¥20,470 (税込)
うーん、かなり勇気の要る出費で、なかなか踏み出せません(^^; でも欲しい…。

>78rpm.netさま
私も常々勉強させていただいております(^^)
本当に素晴らしいサイトですよね。

そう言えば、継続中の人気投票で名が挙げられている、モニーク・ド・ラ・ブリュショルリーの音源が、近々INAからCD化されるそうで、今から発売を楽しみにしている次第です。

Posted by: Tando | Monday, October 24, 2005 at 01:23 AM

The Orchestra on Record, 1896-1926
は買わなきゃならんでしょうね。
Amazonの価格は送料まで含めると最安値ですね。

>なかなか踏み出せません(^^; でも欲しい…。

CD何枚か買った「つもり」になれば、また新たな世界が広がります。

Posted by: mr.hmv | Monday, October 24, 2005 at 05:57 PM

>mr.hmv さま

>CD何枚か買った「つもり」になれば、また新たな世界が広がります。

仰る通りですね。
泡沫の如き夢ばかり追うことなく、「つもり貯金」に挑戦しようと思います(^^;

遠からず、必ず購入します!

Posted by: Tando | Friday, October 28, 2005 at 12:14 AM

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