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Wednesday, October 01, 2008

判明、炎の(偽)自作自演「ガヤネー」

2005年9月29日のエントリーなので、かれこれ3年間持ち越してきたということになる。
サモスード/作曲者自演のハチャトゥリアン作品集


今になって、ほぼナゾが解明しつつあるので追記したい。
ことの発端は"Parseghian Records PR11-163"という、自作自演+ロジェストヴェンスキー指揮の「ガヤネー」(ガイーヌ)と、サモスード指揮という「仮面舞踏会」を入手したことだった。
ちょうどその前にロシア系の別件音源で手痛い騙しに遭い、多くの方にご迷惑をお掛けしたばかりだっだので、こうした音源の素性には非常に懐疑的になっていた時期だ。

まずサモスード指揮のものは、音質から考えてウソだろう、と思った。
後程、Dante盤を入手したら音質も演奏も先述盤とは全く違う。
よってサモスード/仮面舞踏会は贋物確定である。ただ、贋物自体の素性は未だ確かめていない。

問題は「ガヤネー」の方だった。とにかく熱が入った超名演なのだ。
しかし、作曲家自身がこういう血管を浮き立たせたような指揮ぶりを聴かせよう筈は無い。
内外各地での様々な録音を聴いていれば、それは明白だ。
そうなると、これは一体誰の指揮なのだろうか…?
恐らく全曲盤に近い体裁でなければ揃わない曲目だ。この段階で指揮者は限られてくる。
まず入手が容易なチェクナヴォリアン盤を聴いたが、残念ながらこれは外れ。
他に思い当たるのは、カヒッゼ&ソヴィエト放送響か…?
しかし、オリジナルのメロディア盤は長く廃盤で、高値で購う手を講ずるのも厭わしい。

そうこうしていると、先日ひょんなことから、スルリと手に入ったではないか。
さっそく「序曲」から聴く。
うーむ、これは既聴感があるぞ、金鉱脈の先触れかも知れん。
そうこうしているうちに、「レズギンカ」である。
「これだッッッ!!!」
凄まじいパーカッションの前奏に思わず膝を打つ!
他曲も逐一確認したが、「ロジェストヴェンスキー指揮」と銘打ったものまで、全てこのカヒッゼ盤から引いていることが判明した。しかし贋物は何故、指揮者を分けるという面倒な真似をしたのか…?

そういう訳で「ガヤネー」、押しも押されぬ最高の名盤はヤンスク・カヒーゼ盤ということに確定。
グルジアでの珍音源ばかり先に馴染んだ身としては、ソヴィエトのオケを相手にこれだけ頑張っていた人だと言うことに驚愕だ。
これは恐れ入りました。
 

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